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2018年4月5日木曜日

岩瀬浦の尻岩

 岩瀬浦には、「尻岩」と呼ばれる場所があります。
 緑が生い茂る山の一部が岩石となっていて、その岩肌の形がお尻の形に見えることからそう呼ばれているようです。
 地元の年配の方々は、方言を用いて「ジゴ岩」と呼んでいました。
 「ジゴ」とは「お尻」のことで、熊本方面でも同じような使い方をしているようです。
 また、それより若い世代では、「ズべ岩」と呼んでおり、「ズべ」も「お尻」のことをいいます。
 この岩も、長い年月の経過で周りの雑木が成長し、形が変化してきています。
 以前はもっと、「ハート」に近い形で、リアルに「お尻」といったイメージが記憶に残っています。
 それと、この「尻岩」は、2014年のNHK「にっぽん縦断 こころ旅」で、火野正平さんが探しに訪れ紹介されています。


 この「尻岩」の下には、志自岐羽黒神社があります。
 遡ると岩瀬浦地区には、代官所が置かれており、歴代藩主の江戸参勤等の入出府には旅の安全や航海安全の祈願を行っていたとのことで、当時の藩主による祈願文も残されているそうです。
 なお、岩瀬浦代官は温情ある人だったらしく、キリシタン迫害の時代において、「代官に来るときは腰のあたりに布切れを厚く巻いて来い、鞭打ちの際に痛くないように。鞭打ちされるときは、わざと大きな声で悲鳴をあげよ、隣近所の人々がキリシタン衆が責苦にあっていると思わせるためだ」と教えてくれたとの古老の言い伝えもあります。
 





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